聖ブラシウス - The Sacred Secret
聖人

聖ブラシウス

ブラシウス・セバステンシス/セバステの殉教司教
Saint Blaise de Sebaste(仏)/ Saint Blaise of Sebaste(英)/ Blasius Sebastenus(羅)
◆ 年代 3世紀末頃〜316年(没年)
◇ 出身地 セバステ(現トルコ・シヴァス)
◆ 祝日 2月3日(西方)/ 2月11日(東方)
◇ 守護分野 のどの病気・頭頸部疾患・動物・羊毛職人・医師・獣医師・乳幼児・建築業者・石工・彫刻師
◆ シンボル
交差した2本のろうそく(のどの祝福) 鉄の梳き櫛(殉教の道具) 棕櫚の枝(殉教) 野生動物(洞窟の場面)
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Life / 生涯

現在のトルコ・シヴァスにあたるセバステで生まれました。若い頃から哲学・医学を学んだ優れた知性の持ち主で、セバステの司教として民の霊的・肉体的癒しに尽くしました。313年のミラノ勅令でキリスト教は公認されましたが、東方ではリキニウス帝による迫害が続き、ブラシウスは山中の洞窟へと身を隠します。伝説ではその洞窟に野生動物たちが集まり、彼の祝福を求めたと伝えられています。

316年、カッパドキアとアルメニア小州の総督アグリコラの兵が洞窟を発見し逮捕されます。護送中、魚の骨をのどに詰まらせて窒息しかけている少年の母親が足にすがりつき、祈りを捧げると少年はたちまち癒されました。また護送途中でオオカミに豚を奪われた老婆を哀れみ、命じるとオオカミは豚を返したとも伝えられています。その老婆が牢の暗闇を照らすために2本のろうそくを差し入れたことが、今日の「のどの祝福」の儀式の起源となっています。ブラシウスは最終的に鉄の梳き櫛で肉を引き裂かれ斬首によって殉教しました。

Episode / エピソード・伝承

毎年2月3日の祝日には世界各地の教会で「のどの祝福(Blessing of Throats)」の儀式が行われます。2本のろうそくを交差させて信者一人ひとりののどに当てながら「聖ブラシウスの取り次ぎによって、すべてののどの病と一切の悪から神があなたを守られますように」と唱えます。この伝統は16世紀頃から始まり今も世界中で受け継がれています。

ブラシウスは中世ヨーロッパで最も人気の高い聖人の一人で、「十四救難聖人(Fourteen Holy Helpers)」の一人に数えられています。クロアチアのドゥブロヴニクでは971年に市を救った守護聖人として今も深く崇敬されており、毎年2月3日に頭骨・のどの骨・両手の聖遺物が金製の聖遺物箱に収められてパレードされます。ドイツ・スペイン・イタリア各地にも多くの教会が彼の名を冠し、羊毛産業との縁からイギリスでも広く崇敬されました。

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