聖ブリジット(キルデア) - The Sacred Secret
聖女

聖ブリジット(キルデア)

ブリジッド・オブ・アイルランド/アイルランドのマリア
Sainte Brigitte de Kildare(仏)/ Saint Brigid of Kildare(英)/ Brigida Kildariensis(羅)
◆ 年代 451年頃2月1日〜525年2月1日(享年約74歳)
◇ 出身地 ファハート(現アイルランド、ラウス州)
◆ 祝日 2月1日
◇ 守護分野 アイルランド・アイルランドの修道女・酪農家・牛・助産師・新生児・詩人・鍛冶職人・学者・養鶏業者・未婚の親から生まれた子供・亡命者・難民・印刷業者
◆ シンボル
聖ブリジット十字(葦を編んだ十字) 炎・燭台 書物・写本 マント・外套
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Life / 生涯

451年頃、現在のアイルランド北部ラウス州ファハート近郊に生まれました。父はレンスター地方の首長ドゥブサハ、母は聖パトリックによって洗礼を受けた奴隷女性ブロッカ。奴隷の子として生まれたブリジットはドルイドの家で育ちますが、幼い頃から貧しい人々へ惜しみなく物を施す奇跡的な慈善心を示し、主人のドルイドをもキリスト教に改宗させたと伝えられています。父のもとに戻ったのちも「財産をすべて貧者に与えてしまう娘」として持て余されますが、修道生活への召命を貫き、約470年頃にキルデアに修道院を設立しました。

キルデア修道院はアイルランド初の女性修道院となり、後に男女共住の二重修道院として発展。神学・写本・金工・美術の一大中心地となりました。ブリジットはその院長として、病者の癒し・貧者の救済・王侯貴族への助言と、多方面にわたる活動を繰り広げます。聖パトリック・聖コルンバとともにアイルランドの三大守護聖人に数えられ、「アイルランドのマリア(Muire na nGael)」とも称されています。生まれた日と同じ2月1日に帰天したと伝えられています。

Episode / エピソード・伝承

最も有名な伝説は「マントの奇跡」です。キルデアに修道院を建てるための土地を求めてレンスター王に訴えたとき、「マントが覆う広さだけ与えよう」と言われると、ブリジットは4人の修道女に東西南北へマントを広げさせました。するとマントは奇跡的に広がり続け、広大なカラ平原全体を覆ったとされています。

「聖ブリジット十字(Brigid's Cross)」は葦や麦わらを編んで作る四腕の十字で、瀕死の異教徒の前でブリジットが床の葦を拾い上げてこの十字を編みながら信仰を説いたところ、その男が洗礼を受けて安らかに逝ったという伝説に由来します。アイルランドの家庭では今も2月1日に新しい十字を編み、玄関に飾って家と家族を守る風習が続いています。2月1日はケルトの春の祭り「イムボルク」と重なり、ブリジットはキリスト教以前の火と春の女神ブリギッドとも深く結びついています。キルデア大聖堂の傍らには今も「永遠の炎」が灯され続けています。

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