聖人

神の聖ヨハネ

ジョアン・シダーデ/ホスピタリエ修道会創設者
Saint Jean de Dieu(仏)/ Saint John of God(英)/ Joannes de Deo(羅)
◆ 年代 1495年3月8日〜1550年3月8日(享年55歳・誕生日に帰天)
◇ 出身地 モンテモル・オ・ノーヴォ(現ポルトガル・エヴォラ県)
◆ 祝日 3月8日
◇ 守護分野 病院・病人・看護師・消防士・本屋・印刷業者・アルコール依存症者・精神疾患患者・グラナダ
◆ シンボル
病人を抱える姿 ざくろ(十字架付き) 炎・火(火災救助の奇跡) 施しのマント
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Life / 生涯

1495年3月8日、現ポルトガル・エヴォラ県モンテモル・オ・ノーヴォに生まれました。8歳のとき神父に連れられてスペインに渡り、羊飼い・兵士・行商人と転々とする波乱の前半生を送ります。カール5世の軍に従軍してハンガリーでオスマン帝国と戦い、その後スペイン南部で本の行商をしていた42歳のとき、説教師アヴィラの聖ヨハネの言葉に強く打たれます。激しい罪の痛悔から公衆の前で自らを打ち始め、精神病者として精神病院に収容されてしまいます。しかしアヴィラの聖ヨハネが見舞いに来て「苦行よりも他者への奉仕を」と諭したことが転機となりました。

退院後グラナダで貧しい病人・ホームレス・娼婦・孤児を収容する施設を開き、自ら物乞いをして食料・医薬品を集めました。グラナダの司教が彼の活動を公認し「神の人(ヨハネ・デ・ディオス)」という名を与えました。やがて同志が集まり「神の聖ヨハネ修道会(フランシスコ会)」の前身となる共同体が生まれます。1550年3月8日、55歳の誕生日に川で溺れかけた若者を助けようとして肺炎を患い帰天しました。1690年教皇アレクサンデル8世によって列聖。

Episode / エピソード・伝承

最も有名な奇跡は、グラナダの王立病院で火災が起きた際に、何度も炎の中を往復して全患者を一人ずつ背負って救出し、自分自身は火傷一つ負わなかったという逸話です。このため消防士の守護聖人ともなっています。またヨハネは貧しい人に会うたびに自分のマントを与え続けたため、司教が専用の修道服を作って「これは絶対に渡すな」と言ったという話も伝わっています。

1886年に教皇レオ13世が「病院と病人の守護聖人」に、1930年に教皇ピウス11世が「看護師とその協会の守護聖人」に宣言しました。現在も神の聖ヨハネ修道会(フランシスコ会)は53か国以上で300を超える病院・施設を運営しており、世界最大規模の非営利医療組織の一つです。バチカンの薬局もこの修道会が管理しており、「バチカン薬局の守護聖人」とも呼ばれています。

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