絶えざる御助けの聖母 - The Sacred Secret
聖母

絶えざる御助けの聖母

ぜたえざるみたすけのせいぼ
Our Lady of Perpetual Help(英)/ Notre-Dame du Perpétuel Secours(仏)/ Beatissima Virgo de Perpetuo Succursu(羅)
◆ 起源15世紀(イコンの制作年代)
◇ 場所イタリア・ローマ(現在)/ クレタ島(起源)
◆ 祝日6月27日
◇ 守護分野悩める人々、苦難の中にある者、病者、あらゆる困難の中で助けを求める人
◆ シンボル
赤衣の聖母と幼子イエス大天使ミカエルと大天使ガブリエル(受難の道具)ビザンティン様式のイコン
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About / イコンについて

絶えざる御助けの聖母は、15世紀頃にクレタ島で描かれたビザンティン様式のイコン(聖画像)に由来する聖母信心です。「テオトコス(神の母)」の伝統的な図像に属し、赤い衣をまとった聖母マリアが幼子イエスを抱く中央の構図を中心に、左上には大天使ミカエルが十字架と釘を、右上には大天使ガブリエルが槍と海綿(いずれもキリストの受難の道具)を持って描かれています。幼子イエスはその光景を見て恐れ、サンダルの片方が脱げかけたまま聖母の手に両手でしがみついている姿が印象的です。

イコンはクレタ島からイタリア商人によってローマに持ち込まれ、15世紀から16世紀にかけてローマのサン・マッテオ・イン・メルラーナ教会に安置されていましたが、フランス軍によるローマ占領(1798年)の混乱の中で行方不明になりました。その後、教皇ピウス9世の命によって捜索が行われ、1865年に発見されました。教皇ピウス9世はこのイコンをレデンプトール会(聖アルフォンソ・デ・リグオリの修道会)に委ねることを決め、1866年4月26日に現在の安置場所であるローマのサン・タルフォンソ・デ・リゴーリ教会に正式に祀られました。この時教皇は「このイコンを世界中に知らしめなさい」と命じたと伝えられています。

Episode / エピソード・伝承

「絶えざる御助け」という称号は、いかなる時でも、どのような状況でも、マリアは常に人々を助け続けるという意味を込めています。レデンプトール会はこのイコンの普及に大きな役割を果たし、19世紀後半から20世紀にかけて世界中のカトリック共同体に写しが広まりました。日本にも多くの教会にこのイコンの写しが祀られており、「お助けのマリア様」として親しまれています。

イコンに描かれた幼子イエスの脱げかけたサンダルについては、幼子が受難の道具の幻を見て恐れたために起きたと解釈されており、母の腕に飛び込む幼子の姿は「私たちが困難の中でマリアにすがるように、イエス御自身も人間として不安と恐れを感じ、母の保護を求めた」という神秘を象徴するとされています。毎週水曜日に多くの教会で「絶えざる御助けの聖母へのノベナ」が行われており、世界中で最も広く普及した聖母信心の一つとなっています。

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