聖トマス・モア - The Sacred Secret
聖人

聖トマス・モア

トマス・モア/サー・トマス・モア/良心の守護聖人
Saint Thomas More(仏)/ Saint Thomas More(英)/ Sanctus Thomas Morus(羅)
◆ 年代1478年2月7日〜1535年7月6日(享年57歳)
◇ 出身地イングランド・ロンドン
◆ 祝日6月22日
◇ 守護分野政治家・国政家・弁護士・法律家・公務員・裁判所書記官・養子・大家族・義理の親(継父母)・男やもめ・難しい結婚の問題・迫害された人々・良心の自由
◆ シンボル
斧(斬首) 法服と鎖(大法官の証) 月桂冠 十字架
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Life / 生涯

聖トマス・モアは1478年2月7日、ロンドンの法律家の家庭に生まれました。オックスフォード大学で学んだ後、法律家として頭角を現し、ヘンリー8世の側近として国王の信任を得て1529年には大法官(Lord Chancellor)に任命されました。「ユートピア」(1516年)をはじめとする著作で知られるルネサンスの人文主義者でもあり、エラスムスとの友情は有名です。

1533年、ヘンリー8世がキャサリン・オブ・アラゴンとの婚姻を無効にしてアン・ブーリンと再婚し、自らをイングランド国教会の首長と宣言すると、トマス・モアはこれに反対して大法官を辞任します。1534年の「国王至上法」への宣誓を拒否したことで反逆罪に問われ、ロンドン塔に幽閉されました。何度も改宗の機会を与えられながらも良心に従い続けたモアは、1535年7月6日に斬首刑で殉教しました。1886年に福者、1935年に聖人に列せられ、1980年には教皇ヨハネ・パウロ2世によって「政治家の守護聖人」に指定されました。

Episode / エピソード・伝承

処刑台に向かうトマス・モアは「王の善き僕として、しかし神の僕として最初に」という有名な言葉を残したといわれています。権力と良心の間で良心を選んだこの言葉は、政治・法律・公職に携わるすべての人への問いかけとして今日でも引用されます。

モアの生涯は映画「わが命つきるとも(A Man for All Seasons)」(1966年・アカデミー作品賞)で描かれ、世界的に広く知られるようになりました。国王の友人でありながら国王の命令に従うことを拒んだ知識人の姿は、権威と良心の普遍的な葛藤を象徴するものとして、カトリック・プロテスタントの枠を超えて尊敬されています。

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