聖ヴァレンティヌス - The Sacred Secret
聖人

聖ヴァレンティヌス

バレンタイン/愛の守護聖人
Saint Valentin(仏)/ Saint Valentine(英)/ Valentinus Romanus(羅)
◆ 年代 3世紀頃〜269〜270年2月14日(没年)
◇ 出身地 ローマ(またはテルニ、イタリア)
◆ 祝日 2月14日(旧典礼・地域典礼)
◇ 守護分野 恋人・婚約者・夫婦・てんかん患者・気絶・養蜂家・旅人・ペスト患者
◆ シンボル
バラ・鳥(愛の象徴) 太陽(春の訪れ) 棕櫚の枝(殉教) 剣(斬首)
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Life / 生涯

3世紀のローマに生きた聖職者(司祭または司教)で、クラウディウス2世ゴティクス帝の迫害下でキリスト教徒を支援しました。史料が極めて乏しく、「ローマのヴァレンティヌス」と「テルニのヴァレンティヌス司教」という二人の同名の聖人が同一人物なのか別人なのか今も議論が続いています。ローマ殉教録にはどちらの名も2月14日に記録されており、フラミニア街道沿いで斬首されて殉教したとされています。

伝説によれば、ヴァレンティヌスはクラウディウス帝が兵士の士気を高めるために婚姻を禁じた際にも秘密裏に若い夫婦を結婚させ続けたとされています。また投獄中に看守の娘の失明を癒し、処刑直前に「あなたのヴァレンティヌスより」と署名した手紙を娘に送ったという伝説も有名です。この「Your Valentine」という署名が後世のバレンタインカードの起源になったとも言われています。1969年の典礼改革で一般ローマ暦からは除かれましたが、聖人としての崇敬は今も世界中で続いています。

Episode / エピソード・伝承

ヴァレンティヌスが「恋人の守護聖人」と結びつくようになったのは、彼の死後1,000年以上経った14世紀のことです。詩人ジェフリー・チョーサーの長詩「鳥の議会(Parliament of Fowls)」(1382年頃)に「聖ヴァレンティヌスの日に鳥たちは連れ合いを選ぶ」という詩句があり、これが西洋での「バレンタインデー=愛の日」伝統の最初期の文献記録とされています。2月中旬は中世カレンダーでは鳥の求愛行動が始まる春の訪れの時期として知られており、これが聖ヴァレンティヌスの祝日と結びついたと考えられています。

聖遺物はローマのサンタ・マリア・イン・コスメディン教会(骸骨)、アイルランドのダブリン・ホワイトフライアー通り教会(血を帯びた器)、チェコ・プラハのヴィシェフラード教会(肩の骨)など世界各地に安置されています。現行ローマ暦の2月14日は聖チリルと聖メトディオスの祝日とされていますが、カトリック教会は聖ヴァレンティヌスを聖人として認め続け、ローマ殉教録には今も2月14日の項に記録されています。

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