聖女

聖アガタ

アガタ・ディ・カターニャ/シチリアの殉教乙女
Sainte Agathe de Catane(仏)/ Saint Agatha of Sicily(英)/ Agatha Catanensis(羅)
◆ 年代 231年頃〜251年2月5日(享年約20歳)
◇ 出身地 カターニャまたはパレルモ(イタリア・シチリア)
◆ 祝日 2月5日
◇ 守護分野 シチリア・カターニャ・マルタ・サンマリノ・乳がん患者・性暴力被害者・火災・地震・火山噴火・自然災害・パン屋・宝石職人・鐘鋳造師・看護師
◆ シンボル
胸(皿に乗せた) 赤いヴェール(奉献乙女の証) 棕櫚の枝(殉教) 松明・炎
聖アガタ

Pieter de Bailliu (I), S. Agatha, 1623-1660
Rijksmuseum, Amsterdam. Public domain.

Life / 生涯

231年頃、シチリアのカターニャに裕福な貴族の家に生まれました。幼い頃からキリストに生涯を捧げることを誓い、司教から奉献乙女の赤いヴェールを授かります。デキウス帝によるキリスト教迫害(250年)の嵐の中、カターニャの総督クィンティアヌスは美貌のアガタに目を留め結婚を迫りますが、断固として拒絶されます。

怒ったクィンティアヌスはアガタを娼婦アフロディシアの家に30日間預け純潔を汚そうとしますが失敗。次に裁判にかけ、拷問・投獄に続いて胸を切り取るという極刑を命じます。その夜、牢の中に使徒ペトロが老人の姿で現れ傷を癒したとされています。回復した姿で再び裁判に連れ出されたアガタは信仰を曲げず、今度は熾火の上を転がされる刑に処されました。その瞬間地震が起き、民衆が騒ぎ出したため処刑は一時中断。アガタは牢に戻り251年2月5日、祈りながら静かに息を引き取りました。

Episode / エピソード・伝承

アガタの死の翌年(252年)、エトナ山が噴火しカターニャに向かって溶岩が流れ下りました。人々は彼女の墓からヴェールを取り出して溶岩の前に掲げると、溶岩は突然止まったと伝えられています。以後もこの「ヴェールの奇跡」はエトナ山の噴火のたびに繰り返されたとされ、アガタは火山・火災・地震からの守護聖人として深く崇敬されるようになりました。

アガタは聖フェリチタ・聖ペルペトゥア・聖ルチア・聖アグネス・聖チェチリア・聖アナスタシアとともに、ミサの最中心である「ローマ正典(第一奉献文)」に名前が刻まれた7人の女性殉教者の一人です。毎年2月4〜5日にカターニャで行われる「聖アガタ祭」は、数十万人が参加するシチリア最大の祭りの一つで、聖遺物を収めた金の聖遺物箱が街を練り歩きます。シチリア銘菓「ミンネ・ディ・サンタガタ(聖アガタの胸)」は彼女に由来するお菓子として今も親しまれています。

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