聖エラスムス - The Sacred Secret
聖人

聖エラスムス

エラスムス/エルモ/聖エルモ
Saint Erasme(仏)/ Saint Erasmus(英)/ Sanctus Erasmus(羅)
※ 聖エラスムスの生涯に関する歴史的記録は極めて限られており、その詳細は初期キリスト教時代の伝承に基づいています。
◆ 年代生没年不詳(3世紀末〜4世紀初頭頃)
◇ 出身地シリア・アンティオキア(伝承)
◆ 祝日6月2日
◇ 守護分野船乗り・水夫・航海者・腸の病・胃痛・腹痛・出産・難産・子ども・ガエータ市
◆ シンボル
腸を巻き付けたウインチ(殉教の道具) 司教冠と司牧杖 棕櫚の枝
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Life / 生涯

聖エラスムスはディオクレティアヌス帝の迫害(303年頃)の時代に殉教したとされる司教です。シリアのアンティオキア司教であったという伝承があり、迫害を逃れてレバノンのレバノン山中に隠棲していたところを天使に導かれてイタリアに渡り、カンパニア地方のガエータで宣教したとも伝えられています。数々の拷問を受けながらも奇跡的に生き延び、最終的に腸をウインチで引き出されるという残酷な方法で殉教したという伝承が残っています。

この凄惨な殉教の伝承がかえってエラスムスを「腹部・腸の病の守護聖人」とする信仰につながりました。また嵐の中でも説教を続けたという伝承から、船乗りたちの間で特に篤く崇敬されるようになります。嵐のさなかにマストの先端に現れる静電気の発光現象「セント・エルモの火(St. Elmo's Fire)」は、「エルモ(エラスムスの短縮形)」に由来しており、水夫たちはこれを聖エラスムスの守護のしるしとして喜んだといいます。

エラスムスは「十四救難聖人(Fourteen Holy Helpers)」のひとりとして中世ヨーロッパで広く崇敬されました。特にドイツ・イタリアの沿岸都市で信仰が篤く、ガエータ大聖堂に遺骨が安置されています。

Episode / エピソード・伝承

「セント・エルモの火」は嵐の夜に船のマストや帆桁の先端に現れる青白い発光現象で、プラズマ放電によるものです。古来の水夫たちはこれを守護聖人エラスムス(エルモ)が船を見守っているしるしとして、嵐を生き延びる希望のシンボルとして受け取りました。シェイクスピアの「テンペスト」にも言及があり、コロンブスの航海日誌にも記録が残るほど航海者たちに身近な現象でした。

中世の「十四救難聖人」への信仰はドイツ・中欧を中心に広まり、各聖人が特定の病気や危難に対する守護者として祈願されました。エラスムスはその中で腹部疾患と航海の守護者として不動の地位を占めており、今日もイタリア南部の漁村では彼への信仰が息づいています。

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