聖人

聖ボニファティウス

ボニファティウス/ボニファス/ヴィンフリート/ドイツの使徒
Saint Boniface(仏)/ Saint Boniface(英)/ Sanctus Bonifatius(羅)
◆ 年代675年頃〜754年6月5日(享年約79歳)
◇ 出身地イングランド・デヴォン州クレディトン
◆ 祝日6月5日
◇ 守護分野ドイツ・フルダ・醸造家・仕立て屋・ファイルメーカー
◆ シンボル
斧(ドナーの樫の木) 剣と福音書(殉教) 司教冠
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Life / 生涯

ボニファティウスは675年頃、イングランド西部デヴォンに生まれ、本名をヴィンフリートといいます。幼い頃から修道院教育を受け、優秀な学者・教師として名声を得ましたが、ゲルマン民族への宣教への強い召命を感じ、719年に教皇グレゴリウス2世から宣教使節の任命を受けてフランク王国の東部(現ドイツ)へ赴きます。

722年頃、ヘッセン地方ガイスマールにあったゲルマンの神々の王トールの聖域「ドナーの樫の木」を大勢の異教徒の前で斧で切り倒すという大胆な行動に出ました。この木を切っても神罰が下らなかったことが、多くの人々の回心のきっかけとなり、ボニファティウスはその木材でキリストに捧げる礼拝堂を建てたといいます。この伝承はクリスマスツリーの起源のひとつとも語られています。

以後30年以上にわたってドイツ各地に教会・修道院を設立し、フルダ修道院(744年)をはじめとする信仰の拠点を次々と築きました。754年、フリジア(現オランダ)での宣教中、異教徒の一団に急襲され、福音書を盾に矢を防ごうとしながら殉教しました。遺骸はフルダ修道院に安置されており、今もドイツ・カトリックの精神的中心として多くの巡礼者が訪れます。

Episode / エピソード・伝承

「ドナーの樫の木」を切り倒したボニファティウスの行為は単なる破壊ではなく、「神罰を恐れる必要がないことを身をもって示す」という信仰の証しでした。木が倒れた後、その場に居合わせた人々の多くが洗礼を望んだといいます。この大胆さと確信に満ちた行動はボニファティウスの宣教スタイルを象徴しており、「ドイツの使徒」という称号はこうした生涯の働きへの敬意を示しています。

殉教時、ボニファティウスが矢から身を守ろうとして持っていた福音書は現在もフルダ大聖堂の宝物庫に保存されており、矢傷が残る「ボニファティウスの福音書」として巡礼者の崇敬を集めています。

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