聖アンセルムス(カンタベリー) - The Sacred Secret
聖人

聖アンセルムス(カンタベリー)

スコラ哲学の父・教会博士/「信仰は理解を求める(Fides quaerens intellectum)」
Saint Anselme de Cantorbéry(仏)/ Saint Anselm of Canterbury(英)/ Anselmus Cantuariensis(羅)
◆ 年代1033/34年〜1109年4月21日(享年約76歳)
◇ 出身地アオスタ(現イタリア・アオスタ渓谷)
◆ 祝日4月21日(帰天日)
◇ 守護分野神学者・哲学者・カンタベリー
◆ シンボル
船(教会の精神的独立) 書物(プロスロギオン) 司教冠・司教杖 ペン(著作活動)
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Life / 生涯

1033/34年、イタリア・アオスタの貴族の家に生まれました。若い頃は修道士を志しましたが父親の反対に遭い、家出してフランス・ノルマンディーのベック修道院に辿り着きます。そこで学び、1078年に修道院長に就任。修道院をヨーロッパ有数の学問の場に育て上げました。1093年、病床にあったイングランド王ウィリアム2世に強く求められ、カンタベリー大司教に就任します。

司教在任中は叙任権問題(教皇と世俗君主のどちらが聖職者を任命する権限を持つかをめぐる争い)でウィリアム2世・ヘンリー1世と衝突し、2度のフランス亡命を余儀なくされました。しかし妥協せず教会の自由を守り抜き、1107年に問題を解決する「ロンドン協約」が成立。晩年は病床につきながらも職務を続け、1109年4月21日に帰天しました。1494年列聖、1720年教皇クレメンス11世によって教会博士に宣言(称号:「壮大な博士」)。

Episode / 神の存在論的証明

アンセルムスは「プロスロギオン」(1078年)の中で、神の存在に関する「存在論的証明」を展開しました。「神とはそれ以上に大きなものを考えることができない存在である。もしその存在が頭の中だけにあるとすれば、現実に存在するものの方が大きい。それは矛盾だから、神は現実に存在する」という論法です。この証明はデカルト・スピノザに受け継がれ、カントに批判されながらも哲学・神学上の古典的議論として今日も論じられています。

またアンセルムスは「なぜ神は人となったか(クル・デウス・ホモ)」(1098年)で、キリストの受難による贖罪論を体系的に論じ、その後のカトリック神学の基礎を作りました。「信仰は理解を求める」という彼のモットーは、信仰と理性を統合しようとするスコラ哲学の精神を一言で表したものとして後世に受け継がれています。

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