聖ファビアヌス - The Sacred Secret
聖人

聖ファビアヌス

ファビアヌス・ローマ教皇 - 殉教者
Saint Fabian - Saint Fabien - Sanctus Fabianus
※ ファビアヌスの生涯に関する歴史的記録はわずかしか残されていませんが、3世紀の教会を導いた重要な教皇として、また信仰のために命を捧げた殉教者として深く崇敬されています。
◆ 年代?- 250年
◇ 出身地ローマ(イタリア)
◆ 祝日1月20日(聖セバスティアヌスと共に)
◇ 守護分野鉛の細工師・陶芸家(非公式・民衆的)
◆ シンボル
鳩(聖霊の象徴) 教皇冠 殉教者の棕櫚
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Life / 生涯

聖ファビアヌスは236年から250年の14年間にわたり、ローマ教会の第20代教皇を務めました。その選出は、当時のキリスト者たちに奇跡のように映ったと伝えられています。

教皇に選ばれる前のファビアヌスはローマ郊外に住む一般の農家の出身であり、何ら聖職者としての経歴を持たない素朴な人物でした。236年、前教皇アンテルスの後継者を選ぶために信徒が集まった時、突如一羽の白い鳩がファビアヌスの頭上に舞い降りたと言われています。居合わせた人々はこれを聖霊の導きと見なし、全員一致でこの無名の人物を教皇に選んだのでした。

教皇として在位した14年間、ファビアヌスはローマの教会組織を刷新・整備しました。ローマを7つの区域に分け、それぞれに助祭を置いて教会行政を効率化しました。またサルデーニャの鉱山で強制労働に従事させられていたキリスト者たちを釈放させるなど、迫害に苦しむ信者たちのために積極的に働きました。

250年、皇帝デキウスによるキリスト教徒大迫害(デキウスの迫害)が始まると、ファビアヌスはいち早く逮捕されました。投獄後まもなく亡くなり、殉教者として数えられています。カルタゴの司教聖キプリアヌスはその死を悼み、ファビアヌスを「比類なき人物」と賞賛する手紙を残しています。その遺体はサン・カリスト墓地に埋葬され、後にサンタ・プラッセデ聖堂に移されました。

Episode / エピソード・伝承

ファビアヌスの教皇選出にまつわる「鳩の奇跡」は、教会史の中でも特に印象的な逸話の一つです。4世紀の歴史家エウセビオスは著書『教会史』の中で、ファビアヌスがローマ市民として選挙に参加するためにローマを訪れた時、誰も彼を知らなかったと記しています。その全くの無名人が教皇座に就いたという事実は、当時の信者たちに神の摂理の不思議を強く印象づけました。

ファビアヌスはまた、前任教皇たちの遺骸を整備し、サン・カリスト墓地に相応しく埋葬し直したとも伝えられています。この行為は当時の教会において、使徒継承の正統性と殉教者への敬意を示す重要な意味を持っていました。

1月20日の祝日は、同日に殉教した聖セバスティアヌスと共に祝われます。二人はどちらもデキウスの迫害の犠牲者として結びついており、ローマ教会の殉教の歴史を象徴する存在として並び称されています。

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