ウェールズの聖デイヴィッド - The Sacred Secret
聖人

ウェールズの聖デイヴィッド

デイヴィッド/ダフィズ/デウィ・サント
Saint David of Wales(英)/ Dewi Sant(威)/ Sanctus David Wallensis(羅)
※ 聖デイヴィッドの生涯に関する歴史的記録は11世紀以降に書かれたものが多く、初期の史実と後世の伝説が混在しています。ここでは教会の伝承に基づいて紹介します。
◆ 年代500年頃〜589年3月1日頃
◇ 出身地ウェールズ・ペンブルックシャー
◆ 祝日3月1日
◇ 守護分野ウェールズ・詩人・鳩
◆ シンボル
水仙(ウェールズの国花) ネギ(リーキ) 丘の上の説教壇
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Life / 生涯

聖デイヴィッドは6世紀初頭、現在のウェールズ・ペンブルックシャー付近に生まれたとされます。伝承によれば、彼の母は聖非・フィドは聖アンナという敬虔な女性で、デイヴィッドの誕生は嵐の夜だったといいます。幼い頃から修道院で学び、司祭に叙階されてからはウェールズ各地を巡って修道院や教会を設立しながら宣教活動を行いました。

デイヴィッドが創設した修道院は現在の聖デイヴィッド大聖堂(カテドラル)のある場所、ウェールズ西端のミネルヴァ半島に位置していました。この共同体は極めて厳格な修道規則で知られ、修道士たちは畑仕事も牛などを使わず自分たちの手と肩で行い、水以外の飲み物を口にせず、肉食も避ける清貧の生活を送ったといいます。そのため彼は「アクア(水の人)」と呼ばれることもありました。

デイヴィッドはウェールズのキリスト教を組織化するうえで重要な役割を果たし、6世紀後半にはウェールズ教会の首座主教(大主教)として認められました。その影響力はウェールズ全土に及び、ブルターニュやアイルランドとのケルト教会のつながりも担ったとされます。589年頃、メネビア(現在の聖デイヴィッド市)の修道院にて生涯を閉じました。

聖デイヴィッドは1120年、教皇カリストゥス2世によって聖人に列せられました。3月1日は現在もウェールズの国民的な祝日として祝われ、「聖デイヴィッドの日(Dydd Gŵyl Dewi)」と呼ばれています。

Episode / エピソード・伝承

聖デイヴィッドの最もよく知られる奇跡の伝承は、ランデウィ・ブレヴィの教会会議(シノド)でのことです。大勢の聴衆の前で彼が説教しようとした時、遠くの人々には声が届かず困っていると、地面が突然盛り上がり、デイヴィッドが立つ小高い丘となったといいます。そのとき白い鳩が彼の肩に舞い降り、聖霊の存在を示したとも伝えられています。この出来事は、デイヴィッドの肖像画に鳩が描かれる理由とされています。

ウェールズの人々がネギ(リーキ)をシンボルとして身に付ける習慣は、聖デイヴィッドにまつわる伝説に由来します。かつてウェールズ軍とサクソン軍が戦った際、デイヴィッドはウェールズの兵士たちに「帽子に野菜(ネギ)を付けて仲間と区別せよ」と命じたといわれ、その習慣が今日まで受け継がれています。

聖デイヴィッドが残したとされる最後の説教の言葉は、ウェールズの人々に深く愛されています。「兄弟たちよ、喜び、信仰を保ちなさい。日々の小さなことを大切にしなさい(Gwnewch y pethau bychain mewn bywyd / Do the little things in life)。」この「小さなことを大切に」という教えは、今日もウェールズの精神的な遺産として生き続けています。

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