聖ヤコブ(小)使徒 - The Sacred Secret
聖人

聖ヤコブ(小)使徒

アルファイの子ヤコブ/小ヤコブ/ヤコボ
Saint Jacques le Mineur(仏)/ Saint James the Less(英)/ Sanctus Jacobus Minor(羅)
※ 「小ヤコブ」はゼベダイの子ヤコブ(大ヤコブ・祝日7/25)と区別するための呼称です。「主の兄弟ヤコブ」(初代エルサレム教会の指導者)と同一人物とする説もありますが、学術的には議論が続いています。祝日5月3日は聖フィリポと合同で祝われます。
◆ 年代生没年不詳(1世紀)
◇ 出身地出身地不詳(ガリラヤ地方)
◆ 祝日5月3日
◇ 守護分野薬剤師・染物師・帽子職人・フラーズ(縮絨職人)
◆ シンボル
槍または棍棒(殉教の道具) 鋸(別伝承) 聖書
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Life / 生涯

聖ヤコブ(小)は「アルファイの子ヤコブ」とも呼ばれ、十二使徒のひとりです。「小(ミノル)」という呼称は、ゼベダイの子ヤコブ(大ヤコブ)と区別するためのもので、体格が小さかったとも、年齢が若かったとも、また召された時期が後だったとも諸説あります。マタイ10:3、マルコ3:18、ルカ6:15、使徒1:13に名が見えますが、福音書における描写は非常に限られています。

「主の兄弟ヤコブ」との同一視については古くから議論があります。ヒエロニュムス(聖ヒエロニムス)はこの二人を同一人物とし、エルサレム教会を指導したヤコブがアルファイの子であると主張しました。しかし多くの現代聖書学者はこれを別人とみなしており、カトリック・正教・プロテスタントの間でも見解が分かれています。

殉教の状況については複数の伝承が残っています。最も広く伝えられるのは、エルサレムの神殿の頂から突き落とされ、さらに棍棒か槍で打たれて殉教したというものです。別の伝承ではペルシャやエジプトで宣教し、鋸で切り殺されたとも語られています。ローマのサンティ・アポストリ聖堂(十二使徒聖堂)には聖フィリポとともに遺骨が安置されており、この聖堂の奉献記念日が5月3日の祝日の起源とされています。

Episode / エピソード・伝承

聖ヤコブ(小)の物語で特に印象的なのは、その「見えにくさ」です。十二使徒のひとりでありながら、福音書に直接的な言葉や行動の記録がほとんど残されていません。それでも生涯を通じて使徒の共同体に留まり、ペンテコステの場にも確かにいました(使徒1:13)。派手な活躍の記録こそないものの、最初から最後まで忠実に共同体にとどまり続けた姿は「見えないところでの誠実な奉仕」の模範として語られてきました。

名前の「ヤコブ(ヤコポ・ジャコモ)」はヘブライ語のヤアコブに由来し、旧約の族長ヤコブと同じ名です。イタリアでは「ジャコモ」、スペインでは「ハイメ」、英語では「ジェームズ」として親しまれています。

「さて、使徒たちはオリーブ山からエルサレムに戻った。(中略)彼らは家に入ると、滞在していた二階の部屋に上がった。ペトロ、ヨハネ、ヤコブ、アンドレア、フィリポ、トマス、バルトロマイ、マタイ、アルファイの子ヤコブ、熱心党のシモン、ヤコブの子ユダ--」 - 使徒言行録 1:12-13(ペンテコステ前の使徒たちの集い)

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