聖イシドロ農夫 - The Sacred Secret
聖人

聖イシドロ農夫

イシドロ・ラブラドール/マドリードの聖イシドロ
Saint Isidore le Laboureur(仏)/ Saint Isidore the Farmer(英)/ Sanctus Isidorus Agricola(羅)
◆ 年代1070年頃〜1130年5月15日(享年約60歳)
◇ 出身地スペイン・マドリード
◆ 祝日5月15日
◇ 守護分野農家・農業従事者・農村・マドリード・スペイン農民
◆ シンボル
鍬(農具) 天使が耕す牛(奇跡の伝承) 小麦の穂 ロザリオ
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Life / 生涯

イシドロは1070年頃、スペイン・マドリード近郊に生まれました。生涯を通じて農家として働き続けた平信徒の聖人です。裕福な地主フアン・デ・バルガスのもとで小作農として従事し、妻マリア(後に聖マリア・デ・ラ・カベサとして列福)とともに慎ましく敬虔な生活を送りました。

イシドロは毎朝、仕事を始める前に近隣の聖堂でミサに与るのを日課としていました。ある朝、祈りに時間を使いすぎて畑仕事に遅刻したことを咎めた主人が畑に行ってみると、天使たちが牛を操って代わりに耕していたという伝承が残っています。また貧しい人や飢えた動物に自分の食べ物を分け与え続けたという逸話も多く伝えられています。

1130年5月15日に亡くなったイシドロは、1622年3月12日に教皇グレゴリウス15世によって聖人に列せられました。同日に聖人となったのはイグナチオ・デ・ロヨラ、フランシスコ・ザビエル、フィリッポ・ネリ、テレサ・デ・アビラという錚々たる顔ぶれで、農家出身のイシドロがこれほどの聖人たちと並び列せられたことは特筆に値します。遺骸は今もマドリードのサン・イシドロ大聖堂に安置されています。

Episode / エピソード・伝承

12世紀末、マドリード国王アルフォンソ8世が重病に倒れたとき、既に他界していたイシドロが夢枕に現れ、自分の墓の脇から湧き出る泉の水を飲むよう告げたといいます。王がその水を飲むと病が癒えたとされ、この奇跡がイシドロの列福・列聖の大きな根拠となりました。

聖イシドロは現代においても農業従事者にとって身近な聖人として崇敬が続いています。スペインをはじめ中南米・フィリピンなどでは農業の祝福を願う行列や祭礼が毎年行われており、労働と祈りを一体のものとして生きた農家聖人の姿は「仕事の中に神を見出す」信仰の模範とされています。

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