聖ゲオルギウス - The Sacred Secret
聖人

聖ゲオルギウス

大殉教者・竜退治の聖者
Saint Georges(仏)/ Saint George(英)/ Georgius Martyr(羅)/ ?γιος Γεώργιος(希)
◆ 年代生年不詳〜303年4月23日(ディオクレティアヌス帝治世)
◇ 出身地カッパドキア(現トルコ)/リッダ(現イスラエル)に埋葬
◆ 祝日4月23日(東西両教会共通)
◇ 守護分野イングランド・ジョージア・ポルトガルほか多数の国・騎士・兵士・農家・農業従事者・肉屋・弓兵・騎馬兵・馬具職人(サドル職人)・馬・騎手・馬術・旅行者・羊飼い・皮膚病・ハンセン病患者・梅毒・ペスト・ヘルペス・十四救難聖人の一人
◆ シンボル
竜退治(白馬に乗り竜を槍で刺す) 赤十字(聖ジョージの十字) 棕櫚の枝(殉教) 鎧・槍
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Life / 生涯

聖ゲオルギウスについて確実に知られていることは非常に限られています。3世紀末頃にローマ帝国の軍人として活躍し、ディオクレティアヌス帝の迫害(303年)の際にキリスト教信仰を告白したために処刑されたとされています。ユセビウスの記録には、コンスタンティヌス大帝が「卓越した人物」のために教会を建てたと記されており、これが聖ゲオルギウスのことだと考えられています。4世紀末までにはパレスチナ・東方ビザンツ帝国で広く崇敬され、5世紀には西ローマ帝国にも伝わりました。リッダ(現イスラエルのロッド)には彼の名を冠する教会が建てられ、今日も聖ゲオルギウス教会として残っています。

十字軍時代にイングランドでの崇敬が急速に広まり、リチャード獅子心王が第1次十字軍の遠征中に聖ゲオルギウスの幻視を見たと伝えられています。14世紀にエドワード3世がイングランドの守護聖人と宣言し、赤い十字の「聖ジョージの旗」がイングランドの国旗となりました。現在もユニオンジャックにその十字が組み込まれています。

Episode / エピソード・伝承

聖ゲオルギウスといえば「竜退治」の伝説が世界的に有名です。13世紀の「黄金伝説(Legenda Aurea)」に記された物語によると、リビアのシレネという町に大きな竜が棲みつき、毎日2頭の羊を要求していましたが、やがて人間の生贄を要求するようになりました。抽選で選ばれた王女が捧げられようとしていたとき、たまたま通りかかった騎士ゲオルギウスが竜と戦って退治し、王女を救いました。これを見た町人たちが一斉にキリスト教に改宗したとされます。

この竜退治の伝説は悪に打ち勝つキリスト教信仰の比喩として広く解釈されており、ヨーロッパ中世の至るところで描かれました。聖ゲオルギウスはイングランド・ジョージア(国名はゲオルギウスに由来)をはじめ12以上の国の守護聖人であり、正教会・カトリック・聖公会すべてで「偉大なる殉教者」として崇敬されています。

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