葡萄の聖母 - The Sacred Secret
聖母

葡萄の聖母

ブドウノセイボ/ノートルダム・ド・ラ・グラップ
Notre-Dame de la Grappe(仏)/ Our Lady of the Grape(英)
※「葡萄の聖母」は独立した典礼祭日を持たない民間的な称号です。主に聖母誕生の祝日(9月8日)に合わせて葡萄の収穫感謝として祝われており、フランスのブルゴーニュ・シャンパーニュ・アルザスなどのワイン産地を中心に広まった崇敬です。
◆ 年代主に中世以降(地域ごとに起源が異なる)
◇ 出身地フランス(ブルゴーニュ・シャンパーニュ・アルザス地方など)
◆ 祝日9月8日(聖母誕生の祝日に合わせて祝う地域が多い)
◇ 守護分野ワイン生産者、ブドウ農家、収穫の恵み
◆ シンボル
葡萄の房を持つ聖母 幼子イエスに葡萄を与える聖母 ブドウの蔓
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Life / 崇敬の歴史

「葡萄の聖母(Notre-Dame de la Grappe)」は、聖母マリアが葡萄の房を手にする、あるいは幼子イエスに葡萄を手渡す姿で表現されるマリア崇敬の称号です。フランスのワイン産地において中世以来発展し、毎年9月の葡萄収穫感謝祭(ヴァンダンジュ)に際してこの聖母への祈りが捧げられてきました。独立した典礼上の祝日はなく、通常は聖母誕生の祝日(9月8日)またはロザリオの聖母の祝日(10月7日)に合わせて記念されます。

葡萄はキリスト教においてユーカリスティア(聖体)の素材としての深い意味を持ちます。「わたしはまことのぶどうの木」(ヨハネ15:1)というイエスの言葉、カナの婚宴での水を葡萄酒に変えた奇跡(ヨハネ2:1-11)、そして最後の晩餐における聖杯のワインはいずれも葡萄と救いの密接な結びつきを示しており、「葡萄の聖母」の図像はこうした神学的背景から生まれました。

フランスのシャティヨン=シュル=セーヌにはノートルダム・ド・ラ・グラップ修道院があり、かつてシトー会修道士たちがこの称号のもとに聖母を崇敬しながらブルゴーニュのブドウ畑を管理したことが記録されています。また「聖母は葡萄の実のように甘く熟した知恵と恵みを人類に与えた」という詩的な比較も神学者たちによって用いられてきました。

Episode / エピソード・伝承

ブルゴーニュ地方には「聖母誕生の祝日(9月8日)に雨が降れば、その年の葡萄の収穫は豊かになる」という農民の言い伝えがあり、この日に聖母への感謝の行列が行われる村が今もあります。また収穫を前にして「葡萄の聖母よ、実りをお守りください」と祈る慣習は、フランスのカトリック農村コミュニティで代々受け継がれてきました。

葡萄の聖母の図像において幼子イエスに差し出される葡萄は、将来の受難と聖体の予型(フォアシャドウイング)として解釈されます。赤い葡萄は十字架上で流された血を、白い葡萄はその純潔を象徴するとされており、シンプルな農民の信心の中に豊かな神学的意味が込められています。

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