ピュイの聖母 - The Sacred Secret
聖母

ピュイの聖母

ノートルダム・デュ・ピュイ/黒い聖母
Notre-Dame du Puy(仏)/ Our Lady of Le Puy(英)/ Notre-Dame d'Anis(仏・古称)
◆ 年代出現の伝承:4世紀頃 / 現聖母像:1254年(黒い聖母)
◇ 出身地ル・ピュイ=アン=ヴレ(フランス・オート=ロワール県)
◆ 祝日8月15日(聖母の被昇天に合わせた年祭・慣習的)
◇ 守護分野ル・ピュイ市・巡礼者(サンティアゴ巡礼路の主要出発地)・フランス
◆ シンボル
黒い聖母像(エボニー製) 火山岩の台座 サンティアゴ巡礼の杖と帆立貝
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Life / 生涯

「ピュイの聖母(Notre-Dame du Puy)」は、フランス中南部オーヴェルニュ地方のル・ピュイ=アン=ヴレに鎮座する聖母で、ヨーロッパ最古かつ最重要なマリア聖地のひとつです。この聖地はサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路「ヴィア・ポディエンシス(ル・ピュイ道)」の主要な出発地点であり、世界遺産にも登録されています。

信仰の起源はきわめて古く、4世紀頃に病を患った女性がこの地の巨石の上で聖母の出現を体験し、癒されたという伝承に始まります。1051年、教皇レオ9世はこの聖地について「ここほど聖母マリアが崇敬・名誉・愛を受けてきた場所はない」と記しています。現在安置されている黒い聖母像は、1254年に十字軍の遠征から帰還した聖王ルイ9世(ルイ・サン)がエジプトで入手しル・ピュイに奉納したエボニー(黒檀)製の像です。

Episode / エピソード・伝承

フランス革命中、原像はパリのカルナヴァレ広場で焼却され失われました。現在の聖母像は19世紀に制作された複製ですが、その信仰的な力は変わらず引き継がれています。カール大帝(シャルルマーニュ)をはじめとする多くの王や聖人がここを訪れ、十字軍出発前の祈りを捧げた場所でもあります。

フランス王家はル・ピュイの聖母を国家の守護として特別に崇敬し、フランソワ1世・アンヌ・ド・ブルターニュなど多くの王侯が巡礼しました。今日もル・ピュイはサンティアゴ巡礼の最も人気のある出発地として年間数万人の巡礼者が訪れ、聖母へ旅路の守護を祈る伝統は続いています。

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