港の聖母 - The Sacred Secret
聖母

港の聖母

ノートルダム・デュ・ポール/Notre-Dame-du-Port
Notre-Dame-du-Port(仏)/ Our Lady of the Port(英)
※ 「Port(ポール)」はラテン語「portus(倉庫・商品置き場)」に由来する地区名であり、海の港を直接指すものではありません。ただし英語では "Our Lady of the Port(港の聖母)" として定着しています。
◆ 年代起源:5〜6世紀 / 現聖堂:12世紀(1150年頃)
◇ 出身地クレルモン・フェラン(フランス・ピュイ・ド・ドーム県)
◆ 祝日8月15日(聖母の被昇天に合わせた年祭・慣習的)
◇ 守護分野クレルモン・フェラン地方の守護・巡礼者(サンティアゴ巡礼路)
◆ シンボル
黒い聖母像 地下聖堂(クリプト) ロマネスク建築 サンティアゴ巡礼路
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Life / 生涯

「港の聖母(Notre-Dame-du-Port)」は、フランス中部オーヴェルニュ地方の都市クレルモン・フェランに位置する聖堂に鎮座する聖母です。この聖堂は12世紀(1150年頃)に建てられたロマネスク様式の傑作で、フランスのロマネスク建築を代表する「オーヴェルニュ・ロマネスク」の最も優れた例の一つです。1998年にはユネスコ世界遺産「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部として登録されました。

聖堂の礼拝の歴史は、5世紀のクレルモン司教聖アヴィトゥスが礼拝堂を建設したことにまでさかのぼると伝えられます。地下聖堂(クリプト)に安置された小さな黒い聖母像は、少なくとも1614年以来この地で崇敬されてきた記録があります。2008年の修復工事完成後、聖母像は地下聖堂に正式に安置されました。

Episode / エピソード・伝承

「ポール(Port)」という名称は、この聖堂が建てられた地区名に由来します。中世のクレルモン・フェランでこの地区は商品の集積・荷卸し場(ラテン語 portus)として機能していたため「ポール地区」と呼ばれ、聖堂もその名を受け継ぎました。

聖堂内部は250を超えるロマネスクの柱頭彫刻で飾られており、その豊かな彫刻群はオーヴェルニュ地方独自の芸術様式を伝える貴重な遺産です。フィリップ・ド・シャンパーニュによる「受胎告知」の絵画も所蔵しています。サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路の中継地点でもあるこの聖堂には、中世から現代にいたるまで数多くの巡礼者が立ち寄り、旅の守護を聖母に祈り続けてきました。

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