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生命の樹

生命の樹

生命の樹(楽園と永遠の命のしるし)
Lignum Vitae(羅)・Tree of Life(英)
◆ 別称 いのちの木
◇ 起源時代 創世記に由来、黙示録で再び登場
◆ 関連聖句 創世記2:9・3:22-24、黙示録22:1-2,14
◇ 神学的な位置づけ 十字架を「新しい生命の樹」とする伝統的解釈
◆ 図像的特徴
果実をつける木 十字架と一体化した意匠 川のほとりに立つ木 鳥と共に描かれる
※生命の樹は、創世記のエデンの園に置かれ、人祖の堕罪ののち失われた木です。黙示録では、この木が新しいエルサレムに再び現れ、すべての人を癒すと約束されています。キリスト教の伝統は、十字架そのものを、失われた生命の樹を取り戻す「新しい生命の樹」として理解してきました。
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Origin / 由来・語源

生命の樹は、創世記2章9節でエデンの園の中央に植えられたと記される木で、善悪を知る木と並んで置かれていました。アダムとエバが禁じられた木の実を食べたのち、神は彼らが生命の樹の実まで食べて永遠に生きることのないよう、彼らを園から追放し、燃える剣を持つケルビムにこの木への道を守らせたと創世記3章22〜24節は記しています。生命の樹は、こうして最初から、永遠の命とその喪失という主題と分かちがたく結び付けられてきました。

この木は、聖書の最後、黙示録22章で再び姿を現します。新しいエルサレムを流れる命の水の川のほとりに生命の樹が立ち、毎月実を結び、「その葉は諸国の民をいやす」と告げられています(22章2節)。そして「自分の衣を洗う者は幸いである」とされ、命の木への道が再び開かれることが約束されます(22章14節)。創世記で閉ざされた道が黙示録で開かれるという、聖書全体を貫く見事な対応がここにあります。

Meaning / 聖書的・神学的な意味

古代から教会は、十字架そのものを「新しい生命の樹」として読んできました。かつて一本の木がもたらした不従順によって死がもたらされたように、もう一本の木、すなわち十字架が、キリストの従順によって命をもたらしたという理解です。この対応は古い聖歌や典礼文にもたびたび歌われ、十字架がしばしば裸の木材としてではなく、葉を茂らせ、花や実をつけた「生きた十字架」として描かれてきた理由もここにあります。

「諸国の民をいやす」木の葉というイメージは、教会の秘跡、とりわけ聖体拝領を通して、今も絶えることなく与えられ続ける命の糧と重ね合わせて理解されることもあります。生命の樹が語る救いの約束は、遠い過去の出来事や未来の幻ではなく、教会の礼儀の中で今なお生き続けている、という信仰がそこには込められています。

History / 歴史的背景

聖なる木のイメージ自体は、古代オリエントの諸文化に広く見られる、聖書以前からの古いモチーフです。しかしキリスト教の伝統は、これを創世記と黙示録という聖書全体の始まりと終わりに位置づけ、さらに十字架との類型的な結び付きを通して、堕罪と贖いの物語全体を語るしるしへと独自に育てあげました。

この木は、初期キリスト教のモザイクや石棺(しばしば不死を表す孔雀と共に、あるいはキー・ローと組み合わされて)から、中世の「生きた十字架」の図像を経て、今日の信心具のデザインに至るまで、長く描き継がれています。エデンで失われた楽園から、黙示録で回復される楽園まで、救いの歴史全体をひとつの有機的なかたちに凝縮する図像として、生命の樹は今も親しまれ続けています。

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