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天国の鍵

天国の鍵

天国の鍵(聖ペトロのしるし)
Claves Regni Caelorum(羅)・Keys of Heaven(英)
◆ 別称 天の国の鍵、ペトロの鍵
◇ 起源時代 1世紀のイエスの言葉に由来
◆ 関連聖句 マタイ16:19
◇ 主な使用例 聖ペトロの持物、教皇の紋章
◆ 図像的特徴
交差した二本の鍵 金と銀の鍵 聖ペトロが手にする 教皇紋章の中心要素
※天国の鍵は、イエスが使徒ペトロに授けたと伝えられる、天の国を「解き放ち、また閉じる」権能のしるしです。商品名に「鍵」とだけ書かれている場合でも、聖ペトロや教皇の紋章に描かれる鍵は、この特別な意味を担っています。
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Origin / 由来・語源

天国の鍵の由来は、マタイによる福音書16章19節、イエスがペトロに語った言葉にあります。「わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐことは天上でもつながれ、あなたが地上で解くことは天上でも解かれる」。この言葉は、カトリック教会において、ペトロが使徒団の中で特別な権能を託されたことを示す、最も重要な根拠のひとつとされています。

「鍵」という言葉が選ばれたのは、当時の家令(執事)が主人から鍵を託されることで、家政を取り仕切る権能を委ねられたという古代の慣習を背景にしています。鍵を持つ者は、開け閉めを自由にできる者、すなわち家全体の管理を任された者でした。ペトロに授けられた鍵は、この日常的なイメージを通して、天の国における特別な務めを語っています。

Meaning / 聖書的・神学的な意味

「つなぎ、また解く」という権能は、罪を赦す権能、教えを定める権能、教会を治める権能などを含む、幅広い意味を持つ言葉として理解されてきました。カトリック教会は、この言葉を、ペトロとその後継者である歴代の教皇に受け継がれる権能の根拠として位置づけています。今日も鍵の意匠が教皇の紋章の中心に据えられているのは、この聖句に由来しています。

図像の中で鍵が金と銀の二本、交差した形で描かれるのも、それぞれに意味があります。一般には、金の鍵は天上の権能を、銀の鍵は地上の権能を表すとされ、二つが組み合わさることで、天と地の双方にまたがる務めが託されたことを示しています。

History / 歴史的背景

鍵は、初期キリスト教美術の時代から、聖ペトロを識別するための最も基本的な持物として定着してきました。他の使徒たちがそれぞれの殉教の道具や書物を手にする姿で描かれる中、ペトロだけがほぼ例外なく鍵とともに描かれるのは、この聖句が彼の生涯と分かちがたく結び付いているためです。

交差した二本の鍵は、やがて教会そのもの、とりわけ教皇座を表す紋章として発展し、バチカン市国の旗や紋章、教皇の公文書に至るまで、今日も広く用いられ続けています。商品名には「鍵」としか書かれていない小さなメダイの意匠の中に、この長い神学と歴史が込められています。

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