十字架

フォス・ゾエ十字

光と生命の十字架/ギリシャ語でキリストの二つの称号を刻む
Phos-Zoe Cross(英)/ Φως-Ζωή(希)/ Light and Life Cross
フォスゾエクロス
※ ギリシャ十字の腕に、ΦΩΣ(フォス=光)とΖΩΗ(ゾエー=命)という二つのギリシャ語を組み込んだ、正教会の伝統的な意匠です。当店では英訳の「光と生命の十字架」としてもご紹介しています。
画像準備中 - Image Coming Soon

 

Origin / 由来・語源

フォス・ゾエ十字は、前項のギリシャ十字を土台に、二つのギリシャ語の単語を組み込んだ意匠です。縦に読むと、Φ(ファイ)・Ω(オメガ)・?(ロネート・シグマ、まるみを帯びたΣの異体字)で「ΦΩΣ(フォス)」、横に読むとΖ(ゼータ)・Ω(オメガ)・Η(エータ)で「ΖΩΗ(ゾエー)」となり、中央の交点でΩ(オメガ)の文字を共有する、巧みな言葉遊びになっています。フォスは「光」、ゾエーは「命」を意味するギリシャ語で、正教会の伝統に古くから伝わる意匠です。

Meaning / 聖書的・神学的な意味

この二つの言葉は、ヨハネによる福音書に繰り返し現れる、キリストを指す二つの称号そのものです。8章12節でキリストは「わたしは世の光である」と自ら語り、1章4節では「言(ロゴス)の内に命があった。そして、この命は人間を照らす光であった」と記されています。フォス・ゾエ十字は、この二つの称号を一つの図像の中に同時に刻み込むことで、キリストが光であり命であるという福音書の宣言を、視覚的に、そして言葉遊びとしても味わい深い形で表現しています。

History / 歴史的背景

この意匠は今日でも、正教会の信心具を専門に扱う店で広く見られる、確立された伝統的な型です。その重みを物語る例として、1979年、東方典礼カトリック教会の一つであるメルキト・ギリシャ・カトリック教会のマクシモス5世総主教が、聖地エルサレムにおける同教会の活動を支える信徒のために「エルサレム聖十字架総主教勲章」という名誉騎士団を創設しましたが、この騎士団の標語こそ「Φως και Ζωη(光と命)」であり、その紋章にはまさにこのフォス・ゾエ十字が用いられています。ロシア・スラブ系の正教会でよく見る三本線の八端十字架とはまた異なる、ギリシャ語の言葉遊びを主役にしたこの意匠は、正教会の視覚文化がいかに多様であるかを物語る一例です。

PICK UP ITEMピックアップ商品

もっと見る
  • メダイのサイズ保管方法

最近チェックした商品

最近チェックした商品はまだありません。