十字架の聖ヨハネ

◆年代:1542年  - 1591年12月14日
◇祝日:12月14日
◆守護分野:瞑想、神秘主義
 

十字架の聖ヨハネ(St. John of the Cross)は、16世紀スペインのカトリック神秘家・詩人・司祭で、深い霊的探求と祈りを通じて神との一致を目指した人物です。彼はアビラの聖テレジアとともにカルメル会の改革に取り組み、より厳格で内省的な信仰生活を重視しました。その過程で誤解や迫害を受け、投獄されるなどの苦しみも経験しましたが、それすらも神への愛の深化の道と捉えました。

彼の代表的な著作『霊魂の暗夜』『カルメル山登攀』は、魂が神へと至る道を詩と神学の融合で表現したもので、キリスト教神秘思想の傑作とされます。苦しみや不安の中でも神を求め続けるその姿勢は、今なお多くの信者にとって霊的な導きとなっています。

聖ヨハネは、神秘家・詩人・霊的指導者の守護聖人とされ、信仰の深まりや内面の静けさを求める人々に親しまれています。彼の人生と言葉は、困難の中にも神の光を見いだす道しるべとなるでしょう。



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