聖人

ローマ教皇マルケルス1世

マルケッルス1世/第30代ローマ教皇
Saint Marcelle Ier(仏)/ Pope Saint Marcellus I(英)/ Marcellus I(羅)
◆ 年代 255年1月6日頃〜309年1月16日(享年約54歳)
◇ 出身地 ローマ(イタリア)
◆ 祝日 1月16日(旧典礼)/ 現行ローマ暦には未掲載
◇ 守護分野 教会の一致・背教者の回心
◆ シンボル
ロバ・馬(馬小屋の労役) 教皇の祭服 棕櫚の枝(殉教)
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Life / 生涯

255年頃ローマに生まれました。教皇マルケリヌスの死後、ディオクレティアヌス帝の迫害によって大混乱に陥っていた教会の再建を担い、308年5〜6月に第30代ローマ教皇に就任します。在位期間はわずか約8ヶ月と短命でしたが、その時代は教会が抱える最も深刻な問題のただ中にありました。

迫害中に信仰を棄てた信者(「ラプシ」と呼ばれる背教者)の扱いが最大の課題でした。マルケルスは厳しい償いの苦行なしには彼らを共同体に戻さないという方針を貫きます。しかしこれに不満を持つラプシの一派が激しい暴動を起こし、社会的混乱を収めようとしたマクセンティウス帝によってマルケルスはローマを追放されます。伝説では馬小屋の奴隷として働かされたとも語られていますが、史実かどうかは定かではありません。309年1月16日、過酷な流刑生活の末に命を落とし、殉教者として列せられました。

Episode / エピソード・伝承

マルケルスが問い続けた「背教者をどのように迎え戻すか」という問いは、彼の死後もキリスト教会を長く悩ませる大問題となります。ドナトゥス派論争(4世紀)やノヴァティアヌス派との分裂など、教会の一致と赦しのあり方をめぐる神学的・教会法的議論の先駆けとして、マルケルスの時代は重要な意味を持ちます。

彼の遺骸は当初聖プリスカ墓地に埋葬されましたが、後にローマのサン・マルチェッロ・アル・コルソ教会の祭壇下に移されました。この教会は現在もローマのコルソ通りに存在し、マルケルスの名を冠し続けています。1969年の典礼改革で現行ローマ暦からは外されましたが、旧典礼(トリエント・カレンダー)では今も1月16日に記念されています。

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