聖ジャン=バティスト・ド・ラ・サール

(St. Jean-Baptiste de La Salle)

◆年代:1651年4月30日〜1719年4月7日
◇祝日:4月7日
◆守護分野:教師、教育者


教育の父・ジャン=バティスト・ド・ラ・サールとは?

近代教育を築いた聖人の生涯と功績

ジャン=バティスト・ド・ラ・サール(St. Jean-Baptiste de La Salle)は、17世紀フランスに生まれたカトリックの聖職者で、現代の教育制度の礎を築いた人物です。彼はとくに、貧しい子どもたちに質の高い教育を提供することに人生を捧げ、その功績から「教育者の守護聖人」として知られるようになりました。


生涯と使命

ジャン=バティスト・ド・ラ・サールは1651年、フランス北東部の都市ランスに生まれました。裕福な家庭に育ち、聖職者としての道を選びましたが、当時の教育の実情――特に貧困層の子どもたちがほとんど教育を受けられないという現状――に心を痛めます。

彼は、単に恵まれない子どもに施しを与えるのではなく、教育という持続可能な手段で未来を切り開く力を与えることを使命と感じました。


「キリスト教学校修道会」の設立

1680年ごろ、ラ・サールは志を同じくする仲間とともに「キリスト教学校修道会(La Salle Brothers)」を設立します。これは、一般の教師ではなく修道者が教育に携わるという画期的な仕組みでした。また、教育内容や授業方法を体系化し、誰もが同じ質の教育を受けられるように工夫されていました。

このモデルは後の近代教育制度に大きな影響を与え、世界中に広まりました。


現在に残る影響と守護

ジャン=バティスト・ド・ラ・サールの思想は現在も受け継がれており、ラ・サール校と呼ばれる教育機関は世界80か国以上に存在します。彼の理念は、学びを通じて一人ひとりの人生が変わるという、今なお重要な価値観に通じています。

1950年、教皇ピウス12世によって「教師の守護聖人」として正式に宣言されました。今日では教育者、学生、そして学びに携わるすべての人々の守護聖人として、多くの人々に敬愛されています。


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