大聖アルベルト - The Sacred Secret
聖人

大聖アルベルト

アルベルト・マグヌス/大アルベルト/アルブレヒト・フォン・ボルシュテット
Albertus Magnus(羅)/ Sankt Albertus Magnus(独)/ Saint Albert the Great(英)
◆ 年代1200年頃〜1280年11月15日(享年80歳頃)
◇ 出身地神聖ローマ帝国・ラウインゲン(現ドイツ・バイエルン州)
◆ 祝日11月15日
◇ 守護分野自然科学者・医師・哲学者・学生・ベルギー
◆ シンボル
書物 司教冠と杖 ドミニコ会の白黒の修道服
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Life / 生涯

アルベルトゥス・マグヌス(大アルベルト)は中世ヨーロッパが生んだ最大の学者の一人であり、「万能博士(Doctor Universalis)」の称号で知られます。バイエルンの貴族の家に生まれ、パドヴァ大学で学んでいたとき、ドミニコ会の創設者ドミニコの説教に感動して入会しました。ケルン、パリ、ストラスブールなどのドミニコ会学院で教鞭を執り、1248年からはケルンで新たな学院を開設して後進の育成に当たりました。この時の弟子の一人が、後の「神学の王者」トマス・アクィナスです。

アルベルトはアリストテレスの著作を徹底的に研究し、哲学・神学・自然科学・動物学・植物学・天文学・化学・物理学・地理学など、当時知られていたほぼすべての学問分野において膨大な著作を残しました。1260年にはレーゲンスブルクの司教に任命されましたが、2年後には辞任してケルンに戻り、再び学問と教育に専念します。晩年まで精力的に著述を続け、1280年にケルンで生涯を閉じました。1931年にピウス11世によって列聖・教会博士に認定されています。

Episode / エピソード・伝承

アルベルトがトマス・アクィナスの師であったことは最も有名な逸話の一つです。トマスは当初、寡黙さゆえに「唖の牡牛(おしのうし)」と仲間から呼ばれていましたが、アルベルトだけはその才能を見抜き、「この牛の声は遠からず世界に響き渡るだろう」と語ったといわれます。師弟の絆と、師が弟子の真の価値を認めたこのエピソードは後世に広く伝えられています。

アルベルトは自然の観察を重視し、植物・動物・鉱物などを直接観察して記述する実証的な姿勢をとっていました。このアプローチは中世における自然科学の先駆けとして評価されており、1941年にピウス12世は彼を自然科学者と医師の守護聖人に宣言しました。彼の遺骸はケルンの聖アンドレア教会に安置されており、現在もケルンの信仰の歴史を伝えています。

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