アミアンの聖オノラトゥス - The Sacred Secret
聖人

アミアンの聖オノラトゥス

オノラトゥス/サン=トノレ
Saint Honoré(仏)/ Saint Honoratus(英)/ Sanctus Honoratus(羅)
◆ 年代没年 600年頃
◇ 出身地ポール=ル=グラン(フランス北部・ピカルディ)
◆ 祝日5月16日
◇ 守護分野パン職人、菓子職人、製粉業者、ろうそく職人、花屋、油精製業者
◆ シンボル
パン焼きへら(ピール) ホスティア 司教冠・司教杖 パン
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Life / 生涯

オノラトゥスはフランス北部ポンティウー地方のポール=ル=グランに貴族の家の子として生まれ、幼い頃から信仰の深さで知られた。アミアン司教区の前任司教ベアトゥスのもとで教育を受け、6世紀後半にアミアンの第7代司教に就任した。司教に選出された際、オノラトゥスは自分をその任に値しないと考え固辞しようとしたが、選出を受け入れて羊飼いとしての職務に生涯を捧げた。

在任中、アミアン周辺で300年にわたって隠されていた殉教者ヴィクトリクス、フスキアン、ジャンティアンの遺骸を発見し、その場所に礼拝堂を建立した。600年頃に自然死したオノラトゥスの名は中世以降フランスで広く崇拝されるようになり、1202年には製パン業者がパリにその礼拝堂を建設。この礼拝堂が後にパリ随一の富裕な礼拝堂となり、現在も「フォーブール・サン=トノレ通り」としてその名を残している。1400年にパリのパン職人組合がその聖堂に設立され、1659年にはルイ14世が全パン職人に5月16日の祝日遵守を命じた。

Episode / エピソード・伝承

オノラトゥスにまつわる最も有名な伝承は乳母の奇跡である。司教選出の知らせが故郷に届いた際、乳母はちょうどパンを焼いている最中だった。知らせを信じようとしない乳母は「今持っているこのパン焼きへら(ピール)が根を出して芽を吹いたら信じよう」と言い放った。すると瞬く間にそのへらから芽が生え、奇跡的に木に変じたという。この逸話がパン職人の守護聖人としての縁起の起源とされており、オノラトゥスの図像にはほぼ必ずパン焼きへらが描かれる。

またミサ中に聖体を奉挙した際、キリストの手が天から伸びて自らも同じようにホスティアを奉げているのをオノラトゥスが目撃したという伝承もある。このことからへらの上に三つのホスティアを乗せた図像が聖人のシンボルとして定着した。彼の名を冠した「サン=トノレ・ケーキ(Saint-Honoré)」は今もフランス製菓の代表的な菓子の一つである。

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