ベタラムの聖母 - The Sacred Secret
聖母

ベタラムの聖母

ベタラムのせいぼ/美しい枝の聖母
Notre-Dame de Bétharram(仏)/ Our Lady of Betharram(英)/ Notre-Dame du Beau Rameau(仏・別称)
※ 「ベタラム(Bétharram)」はベアルン語で「美しい枝(beau rameau)」を意味します。フランス南西部・ピレネー山麓のレステル=ベタラムに位置するこの聖地は、ルルドから約15kmの距離にあり、聖ミシェル・ガリコイが修道会を創立した場所としても知られています。
◆ 伝承の起源11世紀頃〜 / 主要伝承は15世紀・17世紀
◇ 聖地所在フランス・ピレネー=アトランティック県レステル=ベタラム
◆ 祝日4月22日
◇ 守護分野ベタラム会・巡礼者・ピレネー地方の信者
◆ シンボル
枝(rameau) 大理石の聖母像 十字架の道行き
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History / 聖地の歴史

ベタラムの聖母への崇敬は、フランス南西部ピレネー山麓のガヴ川沿いの地に11世紀頃から始まったとされます。伝承では小さな礼拝堂に聖母の小像が安置されており、川沿いの危険な渡し場であったこの地で、聖母が幾度も奇跡を起こしたと伝えられました。

最もよく知られる伝承は15世紀のものです。川に落ちて溺れかけた若い女性に、聖母が枝を差し伸べて救い上げたというもので、これが地名「ベタラム(beth arram=美しい枝)」の由来とされています。17世紀初頭には司祭ユベール・シャルパンティエがこの地に巡礼者用の宿泊施設と礼拝堂を拡充し、独自の十字架の道行きを整備しました。以来17世紀だけで85件以上の奇跡が記録されたとされ、ベタラムはフランス第二の人気巡礼地とも称されました。

フランス革命の嵐は聖地にも及び、礼拝堂は略奪・破壊されました。しかし19世紀に入り、聖ミシェル・ガリコイがベタラムに着任してその復興に尽力しました。ガリコイは彫刻家ジョセフ=アレクサンドル・ルノワールに依頼して十字架の道行きを再建し、大理石の聖母像を奉納しました。また1838年には「ベタラム会(聖ヨゼフ・ド・ベタラム修道会)」をこの地で創立し、聖地と修道会は不可分の歴史を歩んでいます。

Episode / エピソード・伝承

ベタラムでは17世紀に大きな奇跡の伝承が伝えられています。1616年、激しい嵐の中で丘の上に立てられた大きな十字架が倒れましたが、その瞬間に眩いばかりの光の輪に包まれ、十字架が元の位置に立ち上がったというものです。この出来事はこの地の信仰を強固にし、「カルヴァリオ(ゴルゴタ)のベタラム」としての霊性を深めました。

ベタラムはルルドとの関係でも知られています。ルルドから15kmという近さにあり、マリア神学的にも「ルルドの無原罪の御宿り」と「ベタラムのカルヴァリオ(受難)」は補完し合うものとして古くから結びつけられ、19世紀の巡礼者たちはしばしばベタラムとルルドを合わせて訪れました。聖マリー=アントワーヌという修道士は「ルルドの恵みを受けたなら、その恵みを完成させるためにベタラムへ行きなさい」と繰り返し説いたと伝えられています。

現在の聖地はバロック様式の聖母礼拝堂・聖ミシェル・ガリコイ礼拝堂・十字架の道行き15か所・博物館で構成されており、歴史的記念物に指定されています。聖ミシェル・ガリコイの後継者で列福候補者の一人であるオーギュスト・エチェコパルの遺体が礼拝堂内に安置されています。

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