ケルマルタンの聖イヴォ - The Sacred Secret
聖人

ケルマルタンの聖イヴォ

イヴォ・エロリ/サン=イヴ/エルワン/貧者の代弁者
Saint Yves(仏)/ Saint Ivo(英)/ Sanctus Ivo(羅)
◆ 年代1253年10月17日〜1303年5月19日
◇ 出身地ケルマルタン(ブルターニュ・フランス)
◆ 祝日5月19日
◇ 守護分野弁護士、裁判官、公証人、孤児、遺棄された子ども、ブルターニュ
◆ シンボル
書物を持つ法服姿 貧者と富者の間に立つ弁護士 羊皮紙 ライオン
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Life / 生涯

イヴォ・エロリはブルターニュ北部トレギエ近郊のケルマルタン荘園に、領主エロリの息子として生まれた。1267年にパリ大学で民法を修め、さらにオルレアンに赴いて著名な法学者ピエール・ド・ラ・シャペルのもとで教会法を学んだ。学生時代から節食と祈りに励み、病人を見舞い、贅沢を避ける生活を送った。フランシスコ会第三会員(在俗フランシスコ会員)として修道精神を保ちながら法律家として世俗社会に関わるという、当時きわめて珍しい生き方を選んだ。

1280年にレンヌ大司教区で教会裁判官(オフィシャル)に任命されると、貧しい人々の権利を守ることを生涯の使命とした。自ら弁護費用を負担して貧者の訴訟を引き受け、一切の収賄を拒否し、その公平な判決は敗訴した側からも尊敬されたという。1284年に司祭として叙階された後も裁判官・弁護士の活動を続け、自費で病院を建設し、農地の収穫を貧者への食料に充てた。1287年に法廷を離れてトレデスとルヴァネックで司牧に専念し、1303年5月19日に49歳で永眠した。列福の声は没後すぐに高まり、1347年に教皇クレメンス6世によって列聖された。

Episode / エピソード・伝承

イヴォをめぐる最も有名な伝承は「法律家にして強盗にあらず」という逸話である。当時、法律家が不正な利益を得ることは珍しくなかったが、イヴォはその清廉さで際立っており、ブルターニュでは次のような諺が生まれた。

Sanctus Ivo erat Brito, Advocatus et non latro, Res miranda populo. - 「聖イヴォはブルトン人にして弁護士、しかし盗賊にあらず - 民衆にとって驚くべきこと」

彼は貧しい依頼人のために素朴な食事を分け合い、屋敷に孤児を7人まで養ったとも伝えられる。またある金持ちが貧者の煮炊きの煙の香りを嗅いだだけで食事代を請求したところ、イヴォは代わりに硬貨を石畳に打ちつけてその音を「対価」として支払ったという逸話も残っており、貪欲な訴えの不当さを示す知恵者としての側面も伝えられている。ブルターニュのトレギエでは今も毎年「貧者のパルドン(巡礼祭)」が開かれ、世界中の法律家たちが訪れる。

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