ヌーサイビンの聖ヤコブ - The Sacred Secret
聖人

ヌーサイビンの聖ヤコブ

ヤコブ/ヤアコブ/マール・ヤアコブ/メソポタミアのモーセ
Mar Jacob(シリア語)/ Saint Jacob of Nisibis(英)/ Sanctus Jacobus Nisibinus(羅)
◆ 年代没年 338年頃(または350年)
◇ 出身地ニシビス(現ヌーサイビン・トルコ南東部)
◆ 祝日7月15日
◇ 守護分野薬剤師・薬局(非公式・民俗的)
◆ シンボル
司教冠・司教杖 ノアの方舟の断片 書物
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Life / 生涯

ヤコブはメソポタミアのニシビス(現在のトルコ南東部ヌーサイビン)に生まれた。3世紀後半頃、ニシビス近郊の山中で隠修士(アンコライト)として生活を始め、果物や野草のみを食べ、衣服も身につけず、雨露をしのぐ小屋すら建てなかったとテオドレトスは記している。その清廉さと奇跡の評判は次第に広まり、「メソポタミアのモーセ」と称えられるようになった。

308年頃、ニシビスの人々によって初代司教に選出された。その学識と指導力によって教会の組織を整え、ニシビス学院(後代の神学校の前身)の基礎を築いた。325年には第一ニカイア公会議に参加し、アリウス派に対して正統信仰を擁護した。後に神学者として名高い聖エフレムはヤコブの弟子であったとされ、アドムナンなどの古代史家もその関係を伝えている。337年から338年にかけてサプール2世がニシビスを包囲した際、城壁に登ったヤコブの祈りが包囲軍を退けたと伝えられ、その後まもなく永眠したとされる。遺骸は後にエデッサ(現ウルファ)に移送され、970年にはコンスタンティノポリスに移送された。

Episode / エピソード・伝承

ヤコブにまつわる最も名高い伝承の一つは、ノアの方舟の断片を携えて帰還したという話である。懐疑的な人々のためにノアの方舟の証拠を探そうとクルド地方のアララト(カルドゥ山)に登った際、険しさゆえに山頂に届かなかったが、休んでいる間に天使が傍らに方舟の断片を置いていったとされる。この聖遺物は後にエチミアジン大聖堂(アルメニア)に安置されたと伝えられる。

テオドレトスはヤコブの奇跡として、不正な判決を下したペルシア人判事の傍らの岩が突然砕けたことや、川の水を止めたことなどを記録している。またニシビス包囲の際には、城壁に立ったヤコブの祈りによってサプール2世の軍に蚊や虻の大群が押し寄せ、象や馬が逃げ惑って包囲が解けたという伝承も残されている。このように深い信仰とともに大きな歴史的役割を果たしたヤコブは、カトリック教会、東方正教会、シリア正教会、コプト教会など多くの教派で崇敬されている。

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