聖人

聖アンドレ・ベセット

アンドレ・ベセット/聖ヨセフの兄弟アンドレ
Saint André Bessette(仏)/ Saint André Bessette(英)/ Beatus Andreas Bessette(羅)
◆ 年代1845年8月9日〜1937年1月6日(享年91歳)
◇ 出身地カナダ・ケベック州サン=グレゴワール
◆ 祝日1月6日
◇ 守護分野病人・障がいを持つ人々・カナダ
◆ シンボル
聖ヨセフの油 修道服 聖ヨセフ像
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Life / 生涯

アルフレッド・ベセットは1845年8月9日、カナダ・ケベック州サン=グレゴワールの貧しい農家に生まれました。幼い頃から体が弱く、父親を10歳で、母親を12歳で亡くし、孤児として親戚の家を転々とする幼少期を過ごしました。読み書きもほとんどできないまま様々な職を渡り歩き、やがて信仰の深い働き手として知られるようになります。

1870年、25歳のアルフレッドはカトリック修道会「聖十字架会(コングレガシオン・ド・サント=クロワ)」への入会を志願しますが、体が虚弱すぎるとして何度も断られました。それでも諦めず、モントリオール司教の口添えもあってようやく入会が認められ、修道名「アンドレ(アンドレア)」を受けます。彼に与えられた仕事は修道院の門番という最も目立たない役割でしたが、アンドレはその仕事を40年間、黙々と誠実に務めました。

門番として訪れる人々に接するうちに、アンドレは病人や困窮者に対して祈りを捧げ、聖ヨセフの取り次ぎを求めるよう勧めることで知られるようになります。彼の祈りを通じて多くの人が癒しを経験したと報告されるようになり、やがて「奇跡の人」として広く知れ渡っていきました。修道院の小さな礼拝堂は、全国から訪れる巡礼者で溢れるようになります。

アンドレはモントリオールのロワイヤル山に聖ヨセフに捧げる大聖堂を建てることを生涯の夢としました。1904年に小さな礼拝堂として始まったこの建設は、多くの困難を乗り越えながら進められ、アンドレは1937年に91歳で亡くなるまでその完成を見届けることを望み続けました。モントリオールの「サン=ジョゼフ礼拝堂(オラトワール・サン=ジョゼフ)」は現在、北アメリカ最大のカトリック聖堂として多くの巡礼者を迎えています。

アンドレ・ベセットは1982年に福者に列せられ、2010年10月17日、教皇ベネディクト16世によって聖人に列せられました。

Episode / エピソード・伝承

アンドレは病人を癒す際、決して自分の力を誇ることなく、「私は何もしていません。すべて聖ヨセフのお力です」と繰り返し語ったと伝えられます。彼は「聖ヨセフの油」として知られる聖ヨセフ礼拝堂のランプの油を病人に塗ることを勧め、多くの証言がその効果を語っています。礼拝堂の壁には、癒しを受けた人々が置いていった無数の松葉杖や補装具が今も飾られています。

門番時代、アンドレは郵便配達の仕事も担っていました。郵便物とともに修道院を訪れる多くの人と言葉を交わし、一人ひとりのために祈ることを惜しみませんでした。彼の素朴で温かな人柄と、揺るぎない信仰の深さが、人々を引き付けたのです。「小さな者のために神は大きなことをなさる」という彼の信念は、生涯を通じて変わることはありませんでした。

晩年、アンドレはサン=ジョゼフ大聖堂の建設資金を集めるため、各地を訪問して説教を行いました。体が弱く医師からたびたび安静を命じられながらも、彼は「聖ヨセフがこの仕事を始めさせてくださったのだから、聖ヨセフが完成させてくださる」と言って疲れを知らぬように働き続けたといいます。彼の死後も工事は続けられ、1966年に大聖堂は完成しました。

アンドレ・ベセットの心臓は現在もオラトワール・サン=ジョゼフに安置されており、世界中から訪れる巡礼者が祈りを捧げています。1973年にはカナダの歴史上重要な人物として認定され、2004年に発行されたカナダの記念切手にも肖像が描かれました。

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