聖ウィリアム(モンテヴェルジーネ) - The Sacred Secret
聖人

聖ウィリアム(モンテヴェルジーネ)

ヴェルチェッリの聖ウィリアム/モンテヴェルジーネの聖ウィリアム/グリエルモ・ダ・ヴェルチェッリ
San Guglielmo da Vercelli(伊)/ Saint William of Vercelli(英)/ Sanctus Guillelmus Vercellensis(羅)
◆ 年代1085年〜1142年6月25日(享年約57歳)
◇ 出身地イタリア・ヴェルチェッリ(ピエモンテ州)
◆ 祝日6月25日
◇ 守護分野イルピニア地方・モンテヴェルジーネ修道院・巡礼者・隠者・不妊に悩む夫婦
◆ シンボル
飼い慣らされた狼(狼の奇跡) 巡礼の杖 修道院長の杖 白い修道服(ウィリアム会)
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Life / 生涯

聖ウィリアムは1085年、イタリア北部ピエモンテ州ヴェルチェッリの貴族の家庭に生まれました。幼くして両親を亡くし、親戚に育てられましたが、早くから世俗を離れて神に仕える道を望んでいました。14〜15歳のとき、単身でスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅に出発します。苦行をさらに深めるため、鉄の帯を体に巻き付けて全行程を歩き通したといいます。

スペインからの帰途、聖地エルサレムへの巡礼を志しますが、南イタリアで盗賊に襲われ所持品を奪われます。ウィリアムはこれを「イタリアに留まれ」という神の意志と受け取り、ナポリ王国南部の山中で隠者生活を始めました。やがてモンテ・ヴェルジーネ山(カンパニア州)に定住すると、彼の聖性の評判を聞きつけた弟子たちが次々と集まり、1119年に「モンテヴェルジーネ修道会(ウィリアム会)」が創設されます。白い修道服を着た会員たちはベネディクト会の厳格な解釈のもと、祈りと労働と清貧の生活を送りました。

修道士たちの間で「規則が厳しすぎる」という不満が生じると、ウィリアムは自ら修道院長の座を去り、南イタリア各地に新たな修道院・女子修道院を設立しながら生涯を終えます。ナポリ王ルッジェーロ2世の篤い信頼を受け、王宮そばにも修道院が建てられました。1142年6月25日、ゴレート修道院で安らかに息を引き取りました。1785年に聖人に列せられ、1942年に教皇ピウス12世によってイルピニア地方の守護聖人に指定されています。

Episode / エピソード・伝承

聖ウィリアムを語るうえで欠かせないのが「狼の奇跡」です。山中で修道院の建設中、ウィリアムが荷運びに使っていたロバが野生の狼に食い殺されてしまいます。ウィリアムは静かに狼のもとへ歩み寄り、「お前がロバの代わりをしなさい」と命じました。すると狼はたちまち従順になり、以後ウィリアムのためにロバと同じ力仕事をこなしたといいます。この奇跡から、ウィリアムの図像には常に狼が添えられるようになりました。メダイや聖画に描かれた「杖を持つ修道士と傍らの狼(または犬に見える動物)」はまさにこの場面を表しています。

また王宮に招かれた際、廷臣たちがウィリアムの信仰を試そうとして一人の女性を夜中に部屋へ送り込みます。ウィリアムは暖炉の熾き火の上に横たわり、「ここに一緒に来なさい」と静かに言いました。女性は深く悔い改め、後に修道院に入ったと伝えられています。苦行・清貧・動物との絆・王侯との交わりと、ウィリアムの生涯は12世紀イタリアの修道的霊性の豊かさを物語っています。

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